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ワインのおいしい飲み方|銘柄選びからおつまみ、保存方法まで

グルメ


今や居酒屋やファミリーレストランでも気軽に楽しめるワインは、品種や産地など種類が豊富です。予備知識なしに自分が飲みたいワインを選ぶのは至難の技です。今回は、これまでそれほどワインについて詳しく調べる機会がなかったというワイン初心者のために、銘柄選びのコツやおすすめのおつまみなど、より一層ワインをおいしく飲むためのポイントについてご紹介します。

【目次】
1.失敗しないワインの選び方
2.ワインのおいしい飲み方
3.ワインと料理の「マリアージュ」
4.ワインの正しい保存方法
5.まとめ

失敗しないワインの選び方

イメージと違うワインを頼んでしまい、失敗した経験がある人は多いのではないでしょうか?ラベルから自分が欲しい情報を読み取るには、ワインのタイプの大まかな分類を知っておく必要があります。

●ワインの分類
ワインとは、ブドウを原料に醸造した酒類のことです。世界中で生産され、星の数ほどに存在するワインの銘柄を全て覚えることは難しいですが、原材料と製造方法による分類を理解すれば、ワインの大体のイメージが湧くようになります。

・スティルワイン
破砕したブドウ果実、または皮を取り除いたブドウ果汁から醸造された、発泡していない赤・白・ロゼワインのことを指します。

・スパークリングワイン
発泡性ワインのことで、スティルワインと同じように赤・白・ロゼの3タイプがあり、産地やガス圧の強さによってさまざまな種類があります。スパークリングワインの代名詞のように使われる「シャンパン」は、フランス・シャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインをのみを指す言葉です。スパークリングワインの中にも、同じフランス産でも複数の産地の銘柄がある「クレマン」や、イタリアの「スプマンテ」、スペインの「カバ」など、シャンパンに限らずたくさんの種類があります。

・フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)
酒精とは「エチルアルコール」という意味です。フォーティファイドワインは、醸造過程でアルコール度数の高いブランデーやアルコールを添加して、ワイン全体のアルコール度数を高めたワインのこと。そうすることで、ワインのコクと保存性が高まります。スペインの「シェリー」、ポルトガルの「ポートワイン」、イタリアの「マルサラワイン」などがあります。

・フレーバードワイン
ワインに薬草や果実、エッセンスなどを加えて独特の風味や味わいを添えたワインのことです。白ワインをベースにハーブを加えた「ヴェルモット」や、果実やスパイスを漬け込んだ「サングリア」などがあります。

●ラベルで確認するポイント
ワインのラベルには、ワイン名や産地をはじめ、生産者、ヴィンテージ(収穫年)、アルコール度数、容量など、多くの情報が記載されています。それぞれ生産国の言語で書かれているため、ワイン初心者にとっては、表示のどこに何が書いてあるのかわかりづらいことも。全てを理解することはできなくても、いくつかポイントを押さえていれば、ラベルからある程度そのワインの味わいを想像することができます。

・ヴィンテージ
ヴィンテージは、一部表示がないものもありますが、大体のワインに共通して記載されています。一般的に、リリースされた直後であればフレッシュな味わいが楽しめ、数年の熟成を経たものであれば、酸味や渋味が落ち着いてくるという特徴があります。

長期熟成を前提として作られる一部の高級ワインの中には、15年、20年後にようやく飲み頃になるといわれるものや 、ワイナリーであらかじめ5~10年熟成されてから出荷されるものもあります。そのようなワインの場合、飲み頃を迎える前に飲んでしまうと、渋味や酸味を強く感じたり、香りや味わいに広がりがなかったりする場合があります。

ただし、ボージョレ・ヌーヴォーなど、近年の若飲みが歓迎される風潮も相まって、出荷されてからすぐに飲んでもおいしいワインは数多くあります。

熟成が進みすぎると、味わいのピークを過ぎた、つまり飲み頃を過ぎてしまった状態になりますが、熟成の仕方はワインによって異なる上、味の好みも人それぞれなので、いろいろとトライしてみて、好みの熟成度合いを探してみると良いでしょう。

・ブドウ品種
「シャルドネ」「カベルネ・ソーヴィニヨン」などは、なんとなく聞いたことがある人もいるかもしれません。これらはワインの原料となるブドウの品種で、単一あるいは複数の品種をブレンドしてワインが造られます。

フランス、イタリアなど、ワイン造りの歴史が長い「旧世界」といわれる国では、ワインの産地によってある程度造られるブドウ品種が決まっているため、ラベルには産地名のみが記載されており、品種名までは載っていない場合が多く見られます。
一方、アメリカやチリ、オーストラリアなど、比較的ワイン造りの歴史が浅い「新世界」といわれる地域では、ブドウ品種そのものがワイン名としてつけられているものが多いので、ラベルを見ればブドウ品種がすぐに分かります。

数が多いため、品種から覚えようとするよりは、飲んでおいしかったワインの品種を覚えておき、次回のワイン選びの際に似たような味わいのものを勧めてもらったりしながら、徐々に「飲んだことのある品種」を増やしていくと良いでしょう。

・生産地
同じフランス産のワインにも、ラベルに「France」と国名のみが書かれているものと、「Bourgogne(ブルゴーニュ)」など地理的な表示のあるもの、さらに「Vosne-Romanée(ヴォーヌ・ロマネ)」などの村名や、「Romanée-Conti(ロマネコンティ)」などの畑名まで記載されているものがあります。

特にフランス産の場合、表示される地域が狭くなるにともない、ワインのクオリティは上がっていきます。ある程度の広さのある区画の中でも特に出来が良かったり、特定の畑で個性の強いワインが造られたりすれば、地域名に加えて畑名が記載されるというわけです。

また、気候条件や土壌の特徴などが異なるため、ブドウ品種が同じでも、生産地によって味わいのイメージは異なります。一般的に、寒冷地では酸味がシャープで繊細なタイプ、温暖な地域ではブドウが完熟しやすいため酸味は穏やかでボリュームのあるタイプが多いといわれているので、好みの産地を見つけて飲み比べてみると面白いのではないでしょうか。

・生産者(造り手)
「Chateau(シャトー)」「Domaine(ドメーヌ)」など、地域によって呼び方がいくつかありますが、これらはすべて造り手のことです。ワインのラベルには必ず造り手の名前が記載されています。自社畑を持ち、ブドウ生産からワイン醸造、瓶詰めまでを個人で手がける造り手もいれば、各地のブドウ農家から仕入れたブドウで大規模なワイン生産する造り手もおり、ワインの味には造り手の個性やこだわりが反映されます。おいしいと思ったワインの生産者がいたら、その生産者が手がける別のワインにもトライしてみましょう。

●大人の女性におすすめのワイン
白ワインの場合、食事に合わせるなら、基本的には辛口がおすすめです。辛口といっても、本当にピリッと辛いわけではなく、全体的にすっきりとしていてドライなものという意味です。果実や花の蜜のようなほのかな甘みを持つワインでも、適度な酸味があれば甘すぎず、すっきりとした印象になります。食前酒や食後酒に飲むようなデザートワイン、ワインベースのリキュールやカクテルなどは、料理と一緒に楽しむためのワインとしては避けたほうがスマート。

赤ワインの場合、ポイントになるのは「タンニン」といわれる渋みの感じ方です。重めが好きな人、軽めが好きな人と好みはそれぞれですが、肉料理や、バターやクリーム、味わいのしっかりしたソースを使った料理と合わせることで、ワインの渋みはまろやかに感じられます。渋みの強い赤ワインが苦手であれば、果実味が豊かで渋みを感じにくいものを選びましょう。

ワインのおいしい飲み方

せっかくワインを選んでも、飲み方次第ではそのおいしさを十分に引き出すことができません。ワインをより一層おいしく飲める飲み方をご紹介しましょう。

●ワイングラスの種類
ワイングラスの種類は実に多く、ワインによっておいしさを引き出すための最適な形が異なります。ワイングラスの液体が入る部分がボウル状に膨らんでいるのは、ワインが空気に触れる液面を広くすることで香りを立たせるためです。華やかな香りを楽しみたい赤ワインのときは、たっぷりとボウル部分が大きめのグラスを選びましょう。

対照的に、シャープな酸味やキリッと冷えた口当たりを楽しみたい白ワインの場合、液面が大きくなるとワインの温度が上がりやすくなってしまいます。白ワインでも、香りやボディがしっかりしたものなら大きめのグラスが適していますが、軽やかな味わいの冷やして飲むタイプであれば、小ぶりのグラスが向いています。

ボウルの形状がそこまで膨らんでおらず、底部から飲み口までゆるやかなカーブを描いている「チューリップ型」のグラスをボルドーグラスといい、フランスのボルドー地方のワインを飲む際に用いられます。ボルドーワイン以外でも、ボディがしっかりとして渋みの強いワインを飲むときは、ボルドーグラスが向いています。

一方、底部が膨らみ、飲み口に向かってすぼまった「風船型」のグラスをブルゴーニュグラスといい、こちらはフランスのブルゴーニュ地方のワインを飲む際に用いられます。丸く膨らんだボウルは、繊細な香りを引き出しつつ酸味を柔らかくするため、渋みが控えめで香りを楽しみたいワインに向くグラスです。

●ワインを飲むときの適温
ワインを飲む際の適温ですが、一般的に赤ワインは常温、白ワインはよく冷やしたほうが良いといわれています。白ワインは、甘口・スパークリングワインであれば4~8度、辛口の白なら6~16度、赤ワインなら12~18度くらいが目安になります。
白ワインも赤ワインも、一部の上級のものを飲むときは、軽く冷やしておいてから抜栓し、飲み進むにつれて少しずつ温度が上がってくるようにするのもおすすめです。温度にともなう味わいの変化を楽しむことができます。

●ワインに合う割り物
ワインのアルコールがきついと感じる人や、赤ワインの渋みが苦手という人にもおすすめなのが、ワインを使ったカクテルです。

・スパークリングワイン
スパークリングワインを使ったカクテルには「ミモザ」があります。スパークリングワインをオレンジジュースで割ることで、炭酸にフルーティーなオレンジの香りがプラスされ、とても飲みやすくなります。食前酒にスパークリングワインを飲みたいけれど、アルコールの強いものが苦手、という女性にぴったり。

・白ワイン
白ワインを使ったカクテルの一つが「スプリッツァ」。白ワインをソーダで割った、とても爽やかなカクテルです。カットしたライムやレモンを加えれば、柑橘の香りがアクセントになり、見た目もおしゃれに。甘すぎるカクテルが苦手な人は試してみてください。

・赤ワイン
赤ワインを使ったものでは、ジンジャーエールで割った「キティ」というカクテルがおすすめです。赤ワインの渋みが、ジンジャーエールの甘みと炭酸でマイルドになります。色合いは透明感のある赤なので、ワインを飲んでいる感覚で楽しむことができます。

 

ワインと料理の「マリアージュ」

ワインと料理の相性ぴったりの組み合わせを、フランス語で「マリアージュ」(結婚という意味)と表現します。単体でも楽しめるワインですが、料理との組み合わせによってさらにおいしく感じられるので、覚えておきましょう。

●スパークリングワイン
乾杯のときの、食前酒のイメージが強いスパークリングワインですが、魚介を使った前菜や野菜料理にもよく合います。ロゼのスパークリングワインを選べば、軽めの肉料理との相性も抜群です。いろいろな具材が入った鍋料理にも、キリッと冷えたスパークリングワインが合います。

●白ワイン
酸味がシャープでドライなタイプなら、さっぱりとした味わいの前菜、特に魚介のカルパッチョなどがよく合います。すっきりした白ワインなら、鶏肉など白身の肉料理との相性がばっちり。サラダや温野菜に、パルメザンチーズなどをスライスして添えるだけでも、白ワインのおいしさが引き立つおつまみになります。

●赤ワイン
フルボディの赤ワインなら、牛など赤身肉のローストやウォッシュチーズなど、ライト~ミディアムボディなら、豚肉のパテや鶏の唐揚げなどが合うでしょう。料理の味の濃さに合わせてワインのタイプを選ぶと、自然とバランスが良くなります。

クリームチーズにドライフルーツやクルミを入れ、はちみつと混ぜたものも、どんなワインとも相性が良い手軽なおつまみとしておすすめです。

ワインの正しい保存方法

購入したワインの保管場所や保存方法に迷った経験のある人は多いのではないでしょうか?初心者でもすぐに実践できるワインの正しい保存法についてご紹介します。

●ワインに適した環境
ワインの風味を損なうことなく保管するための理想的な温度は、年間を通して12~15度。湿度は60~80パーセント程度です。直射日光が当たらず、他の食材などによる臭い移りの心配がない場所で、横向きに寝かせて保存することが基本です。ワインは瓶詰めされた後も、液体中に含まれる酵母や香りの成分などの複雑な要素が変化し続けるため、非常にデリケートです。温度の変化が激しい場所や、直射日光が当たる場所では、ワインの品質は著しく低下してしまうので、保管場所には十分注意しましょう

また、ワインはコルク栓を通じて、緩やかな呼吸をしています。コルクは乾燥すると少しずつ縮み、酸素が入ってワインが酸化してしまう原因に。反対に湿度が高すぎると、コルクにカビが生え、ワインがカビ臭くなってしまうおそれがあります。ワインの液面がコルクに触れた状態、つまり寝かせた状態での保管が好ましいのはこのためです。

しかし、この条件をすべてクリアするためにはワインセラーが必要です。ここでは、ワインセラーのない一般的な家庭で、ワインを長持ちさせるための保存方法をお伝えします。

●未開栓ワインの保存方法
未開栓のワインを自宅で保存する場合、最も気を付けたいのは温度です。特に夏場は、室内の涼しい場所でも室温が上がり、温度変化も激しくなります。「それなら冷蔵庫に」と思うかもしれませんが、冷蔵庫の中に置くと、ドアの開け閉めにより温度が変化し、他の食材からの臭い移りもあります。そこで、冷蔵庫の野菜室の奥をワイン専用スペースにして、なるべく動かさずに保管しましょう。この際、コルクの乾燥を防ぐためにコルク部分にラップをするのもポイント。スクリューキャップや樹脂コルクの場合は、その必要はありません。

最初にお伝えしたワインの保存にベストな条件は、ワインを長期熟成させるときに必要なものです。購入してから日にちを置かずに飲む場合や、比較的安価なテーブルワインであれば、冬場なら冷暗所で、夏場なら冷蔵庫の野菜室ではないスペースで保管してもそれほど問題はないでしょう。

●開栓後のワインの保存方法
一度開栓した飲み残しのワインを保管する場合、未開栓のものとはまた少し条件が変わってきます。開栓後のワインの保存で最も気を付けたいのは、「酸化」による風味の劣化。酸化すると香りが抜けたり、極端に酸っぱくなったりして、ワイン本来の味わいが失われてしまいます。
酸化を防ぐ最も手っ取り早い方法は、抜栓したコルクをまたしっかりと差し込んでおくことです。ワインの残量が少ない場合は、容量の少ない別容器に移し替えるのも有効な手段の一つです。液体が酸素に触れる部分を少なくし、酸化のスピードを遅らせることができるのです。

ワインを開けても飲みきらないことが多いようであれば、真空ポンプなどの保管用の道具を用意しましょう。ワインショップや通販などでも手軽に買える「バキュバン」がおすすめです。専用のキャップを瓶に差し込み、ポンプを手動で操作すると、瓶の中の空気を抜くことができます。ただし、使用頻度が高いとワイン本来の香りが抜けてしまうという意見もあるので、グラスに注ぐ度に使用するのではなく、冷蔵庫にしまうときにだけ空気を抜くようにしましょう。
また、スパークリングワインの炭酸を抜けにくくする専用のキャップもあります。若干の炭酸の弱まりはあるものの、開けた翌日もスパークリングワインをおいしく飲むことができます。

非発泡性のワインの場合、残量がある程度残っている状態なら、コルクできっちり栓をすれば2~3日、バキュバンなどの道具を使えば1週間程度は問題なく飲めるとされています。古いヴィンテージのワインや特別にデリケートなワインでなければ、抜栓した翌日のほうが、香りが開いておいしくなっていることもあります。
ワインの種類や保管の状態にもよりますが、味わいの変化を楽しみながら数日間かけてゆっくりと飲みきるのも、また一つの楽しみ方といえるでしょう。

ワインの奥深い魅力を堪能するために

奥深いワインの世界。味わい方や料理との合わせ方など、いろいろと決まっているように見えますが、「こうしなければいけない」という固定観念に捉われないことも大切です。
暑い日に氷を浮かべて飲んでみたり、あまりワインとの組み合わせが想像つかない料理にワインを合わせてみたりしても、そのときの気分に合う、自分だけのおいしい飲み方が見つけられるかもしれません。一緒に飲む相手や雰囲気に合わせて色々な楽しみ方ができるのもワインの魅力の一つです。ぜひ、お気に入りのワインと楽しみ方を探してみてください。