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ニットが傷まない洗濯方法|縮む原因や洗う頻度、正しい保管の仕方

その他・ライフスタイル


秋、冬、春のおしゃれに欠かせないニット。毛玉ができたり、伸縮したりしやすいことから、洗濯の頻度や保管の方法に困っている人も多いのではないでしょうか。クリーニングに出さずに自宅で洗って良いのかどうかも迷うところですよね。
今回は、ニットの正しい洗濯方法を知りたい女性に向けて、ニットが傷まない洗い方と保管方法をご紹介します。

【目次】
1.ニットが縮む原因は「素材」
2.洗濯前に押さえておきたいポイント
3.ニットの正しい洗濯方法
4.ニットを長持ちさせる干し方と保管方法
5.お気に入りのニットを長く楽しむために

ニットが縮む原因は「素材」

「ニットを洗濯したら縮んでしまった」というのはよく聞く話ですが、その原因が素材そのものにあることをご存じですか?まずは、ニットに使われている素材についてお伝えします。

●ニットが縮む原因は素材そのものの特徴
ニットの魅力のひとつは、着心地の良さにあります。編んでつくられるので、伸縮性やドレープ性(動いたときに生地がきれいに広がる性質)に富み、立体的な人間の体や動きに優しくフィットします。その半面、縮みやすく、型くずれしやすい点がデメリットです。

細い糸で編んだハイゲージニットのほうがデリケートに見えますが、縮みやすく、型くずれしやすいのは、どちらかというと、太い糸で編んだローゲージニットです。最近では、形態安定、速乾、撥水など、新しい加工技術を取り入れたものも増えていますが、お気に入りのニットを長く愛用するために、素材別の適切な洗濯方法や保管方法を押さえておく必要があります。

ニットの素材は、主に「植物性天然繊維」「動物性天然繊維」「化学繊維」の3つに分かれます。それぞれの特徴と縮む原因を見ていきましょう。

●植物性天然繊維
植物性天然繊維とは、文字通り植物を原料とする繊維のことです。

・綿(コットン)
植物性天然繊維の中で最も多く利用されています。吸水性、耐熱性、耐洗濯性に優れているので、春夏向けの衣料に幅広く使われています。アルカリに強く、漂白しやすい点もメリットですが、水を吸収するとふやけてしまうため、「色移りしやすい」「縮みやすい」という難点があります。シワになりやすいのもデメリット。

・麻(リネン)
さらりとした肌触りの麻も、どちらかといえば春夏向きの素材です。綿よりも吸水性や発散性に優れていて、防虫性や防カビ性もありますが、耐洗濯性は劣ります。また、漂白剤を使うと麻の繊維を痛め、蛍光剤は麻の風合いを損ねてしまうので注意しましょう。
もともと汚れがつきにくい素材のため、手洗いでも十分に汚れを落とすことができます。

●動物性天然繊維
動物性天然繊維とは、文字通り動物からとれる天然繊維のことです。

・ウール(羊毛)
動物性天然素材の中で、最も普及しています。ウールの表面は人間の髪の毛のキューティクルと同じようにウロコ状になっていて、これを「スケール」と呼びます。髪の毛が水に濡れるとキューティクルが開くように、スケールも水に濡れると開きます。スケールが開いた状態で力が加わると繊維同士が絡まり、その状態のままスケールが閉じれば、フェルトのように縮んで硬くなってしまいます。
特に、温度が高いと縮みやすくなるため、熱風を利用するタンブラー乾燥機は禁物です。

・カシミヤ
カシミヤは、カシミール地方にいるヤギの毛のこと。ウールと同じように表面がウロコ状になっています。ウールと比較すると、カシミヤのほうが毛の繊維が細く長いため、繊維と繊維の間により多くの空気を含みます。保湿性に優れ、光沢があり肌触りも良いという特徴がありますが、軽くて柔らかいカシミヤは、擦り切れたり破れたりしやすい上に、シミにもなりやすい点がデメリットです。
洗濯は、クリーニング店にお任せするのが良いでしょう。

・シルク(絹)
蛾の幼虫の蚕(カイコ)の繭(まゆ)からつくられた繊維です。人間の皮膚と同じタンパク質で構成されていて、軽くてなめらかな肌触りが持ち味です。繊維断面が三角形になっているので、光を当てると真珠のようにしっとりとした光沢を放ちます。吸湿性、保湿性、放湿性に優れていて、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるという優れものです。
また、細菌の繁殖を抑え、皮膚細胞の活性化を促進するので、美肌効果もあるといわれています。

ただし、シルクは紫外線を吸収しやすく、長時間直射日光に当てると黄色く変色してしまうので、保管には最新の注意を払いましょう。
また、繊維の表面がウロコ状になっていて、摩擦に弱く、縮みやすいのが難点です。

●合成繊維・再生繊維(化学繊維)
化学的プロセスにより製造された繊維のことを「化学繊維」といいますが、合成繊維は化学繊維の中のひとつで、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどがそれに当たります。
同じく化学繊維の種類のひとつである再生繊維には、レーヨンなどが含まれます。

・レーヨン
フランス語で「光線」を意味するレーヨンは、木材パルプを原料とし、シルクに似せて人工的につくった繊維です。主な成分はセルロースなので、天然繊維と同じように、土に埋めると分解されてなくなります。綿よりも吸湿性や吸水性に優れていますが、水分を含んだ繊維は膨張し、糸の湾曲が大きくなります。水分が抜けると元の太さに戻りますが、湾曲したままなので、縦横の長さが縮んでしまいます。

・ポリエステル
ポリエステルは、速乾性に優れている半面、吸湿性に劣ります。つけ置き洗いをしても縮みませんが、熱に弱く、タンブラー乾燥やアイロンは縮む原因になります。

・ナイロン
ナイロンは、強くて軽い素材です。弾力性があり、シワになりにくいという特徴があります。吸湿性や吸水性は低いので、つけ置き洗いをしても縮みませんが、ポリエステルと同様、タンブラー乾燥やアイロンなどの熱が縮みの原因となります。
また、脱水の時間が長すぎても縮むことがあります。

・アクリル
アクリルは、柔らかく弾性回復力に優れていますが、毛玉になりやすく、静電気が起こりやすいのが難点です。吸水性や吸湿性、耐熱性は低く、縮みの主な原因はタンブラー乾燥やアイロンの熱です。

洗濯前に押さえておきたいポイント

ニットを長持ちさせるためには、頻繁な洗濯を避けたほうが良いですが、汚れや臭いをそのまま放置するのも良くありません。適切な頻度や注意点など、洗濯前に押さえておきたいポイントについて知っておきましょう。

●洗濯の頻度
ニットは、素肌の上に直接ではなく、インナーやシャツなどの上に着用することが多いため、毎回洗濯する必要はありません。むしろ、洗濯のしすぎは傷みや毛玉の原因になります。
1カ月に1回程度が洗濯頻度の目安ですが、汚れのほか焼き肉やたばこなどの臭いがついたときは、放置せずその都度洗うようにしましょう。

●洗濯絵表示をチェック
ニット製品には、ウールと化学繊維を混紡したものや特殊な加工を施したものがあります。洗濯する前に必ず洗濯絵表示を確認し、洗濯機の使用や手洗い、水洗いを禁止しているものはクリーニング店に持ち込みましょう。クリーニング店に行く前にシミや汚れの箇所を点検しておき、「ここのシミ抜きをしてほしい」と伝えられると安心です。

家庭で洗えるものは、洗濯絵表示に記載されている液温や洗濯コースなどを確認し、適切な洗剤を準備します。洗う前にサイズを測っておくと、洗濯後に形を整えて元のサイズに戻すときの目安となります。

●色落ちに注意
洗濯で色落ちするものもありますので、色柄物や初めて洗うときは、事前にテストをしておくと安心です。白いタオルに洗浄液をつけ、目立たない箇所を、トントンと軽くたたきます。白いタオルに色がついたら、そのニットは自分で洗濯すると色落ちします。クリーニング店に任せることを検討しましょう。

ニットの正しい洗濯方法

ニットを自宅で洗濯する方法は、手洗いと洗濯機を使用する場合に分けられます。それぞれの正しい洗濯方法をご紹介します。

●手洗いの場合
1. 手洗いの場合に必要なのは、洗濯桶、洗剤、ぬるま湯です。しっかり汚れを落とすアルカリ性の洗剤はニットの繊維に与える負担が大きいので、デリケートな衣類を洗うために開発された中性のおしゃれ着専用洗剤を使用しましょう。洗濯絵表示に記載された液温のぬるま湯に、指定の量の洗剤を入れ、軽く混ぜます。

2. 型くずれや毛玉を予防するために、洗濯ネットを活用しましょう。シミの有無をチェックし、シミ抜きをしてから洗濯ネットに入れます。このひと手間が、型くずれや毛玉を予防します。

3. 洗濯桶につけ込む時間は長くても10分以内。汚れが気になるときは、やさしく押し洗いをします。洗濯液を捨て、軽く絞ってからすすぎます。すすぎは1~2回で十分です。

●洗濯機を使用する場合
1. 洗濯機を使用する場合も、手洗いのときと同様、指定された洗剤と水(または、ぬるま湯)を用意し、洗濯絵表示に記載された洗濯コースを選びます。洗剤の原液がニットにかかるとシミになる場合があるので、必ず水と洗剤をかき混ぜてください。水と洗剤を入れたら、洗濯ネットに入れたニットを投入します。

2. 洗濯が終了したら、ニットを取り出し、状態を確認しましょう。

ニットを長持ちさせる干し方と保管方法

ニットを長持ちさせるためには、洗濯だけでなくその後の扱いが重要です。ニットの正しい干し方と保管方法についてご紹介します。

●正しい干し方
ニットを自宅で洗濯した場合、脱水や干し方、アイロンのかけ方にもコツがあります。

まず、すすぎ終わったニットは、軽く手で押さえながら絞ります。洗濯機で脱水する場合は、30秒~1分を目安にしてください。特にデリケートなニットは、バスタオルで包んでから脱水すると良いでしょう。

その後、軽く叩いてシワを取り、形を整えて陰干しします。このとき、洗濯前に測っておいたサイズを目安に、形を戻しましょう。ハンガーを使うことは避け、平干し用のネットなどを使用して型くずれや伸びを防ぎます。

アイロンをかける場合は、洗濯絵表示に記載されている適切な温度に設定します。縮んでしまった場合は、当て布とスチームを使うと、サイズがある程度元に戻ります。
ただし、アイロンがけが禁止されているものにアイロンをかけると生地を傷めてしまうため、こちらも必ず洗濯絵表示で事前に確認しておいてください。

●正しい保管方法
乾いた後はニット専用のブラシでブラッシングし、丁寧にたたんで保管します。ニットは型くずれしやすく、跡もつきやすいため、折りたたむ回数をなるべく少なくし、ボタンやファスナーを内側にするのがポイントです。

衣装ケースに収納する場合は、詰め込みすぎないようにしましょう。スペースが足りないときは、圧縮袋を活用します。
防虫剤は揮発した成分が上から下へと流れていくので、一番上に乗せてください。衣装ケースのふたをしっかり閉めることも、虫食い防止につながります。

お気に入りのニットを長く楽しむために

着心地が良く、多くの人がファッションアイテムとして活用しているニット製品は、正しく洗濯、保管することで、毛玉や傷みを防止し、長く着続けることができます。
衣替えのタイミングだけでなく、オンシーズンの間も汚れや臭いがついたままにせず、適宜お手入れすることが大切です。これまで間違った洗濯方法ですぐにニットをダメにしてしまっていた人は、今回の記事を参考に、お気に入りのニットを長く愛用してください。