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アボカドの育て方|初心者でも簡単にできる!種まきから収穫まで

その他・ライフスタイル


サラダやグラタン、タルタルなど、アレンジ次第でいろいろな料理に合う「アボカド」。美容効果も高いといわれているため、特に女性からの支持が高い食材です。
日本国内での栽培量が少ないため、スーパーで見かけるアボカドはほとんどがメキシコなどからの輸入品。日本の気候では栽培できないのかと思いきや、実を食べた後の種から簡単に育てることができます。
今回は、自宅でよくアボカドを食べる人や、おしゃれなインテリアとして観葉植物を取り入れたいと考えている人に向けて、気軽に始められるアボカドの育て方をご紹介します。

【目次】
1.アボカドの特徴と育てるときの注意点
2.種のまき方
3.植え替えの時期と方法
4.水と肥料の与え方
5.受粉と収穫時期
6.食べた後のアボカドを育てて生活に潤いを

アボカドの特徴と育てるときの注意点

アボカドが好きな人にとっても、観葉植物としてはあまりなじみがないのではないでしょうか。自宅で上手に育てるために、まずはアボカドのことをよく知っておきましょう。

●アボカドの特徴
アボカドは「森のバター」と呼ばれ、栄養素の中でも脂肪分が多いという特徴があります。「脂肪が多いなんて、太りそう……」と思うかもしれませんが、アボカドに含まれる脂肪分の多くは、コレステロール値を下げる効果が期待できる「不飽和脂肪酸」です。
また、ビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素も豊富で、とても栄養価の高い食材です。
アボカドは、主にメキシコなどの中南米地方で育つ熱帯果樹で、暖かい気候と太陽の光を好みます。一方で耐寒性も強いため、初心者にとっても育てやすい植物といえるでしょう。

●育てるときの注意点
種から芽が伸びて木に成長し、枝が多くなってくると、カイガラムシやハダニなどの害虫が発生しやすくなります。枝や葉が多すぎる場合は、適度に切り落として日当たりや風通しをよくしましょう。
暖かい気候を好むものの乾燥には弱いので、水やりを欠かさないように気をつけてください。ある程度大きくなるまでは、水栽培で常に濡れた状態にしておくのも一つの方法です。
耐寒性はありますが、もともと熱い地域の植物なので、寒すぎると枯れてしまいます。特に発芽から幼木の時期に冬を迎えるようであれば、その間は室内に置いておきましょう。庭の土に植えた場合は、ビニールをかけるなどの対策も効果的です。

種のまき方

発芽までの期間は1カ月ほど。20度くらいの気温があったほうがいいので、暖かい時期(5~8月ごろ)に種をまくのがベストです。

●種の扱い方
熱帯果樹であるアボカドは、種が冷たいとなかなか発芽しません。種をまくときは、実を保存する段階から冷蔵庫に入れないようにしてください。また、乾燥にも弱いので、実を食べたその日のうちに種をまかないと芽が出なくなってしまいます。果肉には発芽を抑制する作用があるので、種を水でよく洗いましょう。種をきれいにすることで、土や水の腐敗も防げます。

●種の取り出し方
実に対して縦に包丁を入れ、種に当たったところで、ぐるりと一周して切れ目を入れます。その後両手で実をひねると、種がついている実とその残りの半分に分かれます。あとはスプーンで種をくりぬくように取ります。
アボカドが熟していると種が果肉から離れやすいため、取り出すのも簡単です。
包丁やスプーンで種が傷つかないか心配になりますが、多少表面が傷ついても問題はありませんので安心してください。

●水栽培する場合
種をまくときは、種の「上」と「下」に注意が必要です。少しとがっているほうから芽が、丸くなっているほうから根が出ます。
とがっているほうを上にして、種の3分の1~半分くらいまで浸るように水を入れます。このとき、つまようじ3~4本を種に刺し、水を入れた容器のふちに乗せると種が安定します。
種を冷やさないように日当たりのいい場所に置き、室温を15~20度程度に保ちます。水が腐らないように毎日取り替えるのを忘れないようにしましょう。ガラスの器で水栽培をすると、水の汚れ具合を確認できますし、涼しげな見た目なのでインテリアとしても楽しめます。

●土栽培する場合
種を土に植える場合は、水はけのよい酸性の土を選びましょう。一般的な園芸用の培養土で問題ありません。水栽培のときと同じように種の上下に気をつけ、種の半分くらいを土に埋めます。土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと水をあげ、種を乾燥させないようにするのがポイントです。日当たりのよい場所に置き、温度は15~20度程度に保ちましょう。
関東南部より西の地域であれば屋外でも育ちますが、発芽から幼木の時期までは室内で育てることをおすすめします。

植え替えの時期と方法

まいた種が発芽し、幹や枝葉が成長してくると、次は植え替えをどうすればいいのか気になりますよね。ここでは、植え替えに適した時期と植え替え方法をお伝えします。

●植え替えの時期
種をまいてから半年ほど経った頃が大きな鉢への最初の植え替えどきです。その後は、成長度合いにもよりますが、2年に1度くらいを目安に、鉢の底から根がはみ出てきたタイミングで植え替えを行いましょう。

●植え替え方法
観葉植物として楽しみたいなら、お好みの大きさに成長するまで、植え替えをするごとに一回り大きな鉢に移します。庭に直接植える場合は、鉢のサイズが12号になるくらいまで鉢で育ててから植え替えるといいでしょう。季節は5~6月ごろが適しています。
植え替えるときは、根を傷つけないように注意します。根についた土を全部落とさず、ある程度残した状態で行ってください。鉢の大きさとのバランスを考え、茎の先端を切り落とす「摘芯(てきしん)」をしたり、余分な葉や伸びすぎた枝を切ったりして、風通しをよくしましょう。

水と肥料の与え方

アボカドを元気に育てるには、水やりと肥料の与え方がポイントです。適切なタイミングで適量を与え、アボカドの成長をサポートしてあげましょう。

●水の与え方
水をあげるのは、「土の表面が乾いたとき」です。また、葉が元気なく下がってきたときにも水を与えます。乾燥に弱いアボカドは、すぐに水切れを起こしてしまうので、小まめに水をあげるようにしてください。夏はたっぷりと与え、冬は根が腐るのを防ぐために、夏よりも水の量を控えましょう。

●肥料の与え方
3~9月の暖かい季節はよく成長するので、この時期に緩効性(時間をかけてじわじわと効くタイプ)の肥料を与えます。「肥料の三要素」といわれる窒素・リン酸・カリウムが同じ割合で入っているか、リン酸の割合が少し高めの化成肥料を規定量あげてください。成長度合いや土の量によって、規定量は異なります。
速効性(すぐに効果が出るタイプ)の肥料は、アボカドの状態を見ながら適宜与えるようにしましょう。

受粉と収穫時期

品種にもよりますが、一般的なアボカドは春に小さな黄色い花をたくさんつけます。育てているアボカドに実をつけたい人は、いくつか気をつけるポイントがあります。

●雌雄異熟花
植物の花のおしべから出た花粉がめしべにくっつくことを「受粉」といいます。
アボカドは、1つの花におしべとめしべがありますが、先にめしべを持つ「雌花」として咲き、一度花を閉じてからおしべをもつ「雄花」として咲く「雌雄異熟花」です。雌花が閉じ、雄花が開花するという一連の流れは、同じ木に咲いている花であれば一斉に起こります。開花タイプには、午前中に雌花になって午後に雄花になるものと、午後に雌花になって翌日の午前中に雄花になるものの2種類があります。
つまり、自然に受粉させるためには、同じ時間に雌花と雄花が咲くように異なる開化タイプの木が2本必要になるということです。
しかし、気候や花粉を運ぶ虫がいることなど、条件もそろわないと受粉は難しいので、1本の木から受粉させるのであれば、「人工授粉」という方法をとるのがよいでしょう。

●人工授粉の方法
咲いている雄花を丁寧に取り、しぼまないように冷蔵庫で保存します。雌花が咲く時間になったら、雄花から筆や綿棒で花粉を採取して、雌花につけます。

●収穫時期
11~12月ごろが収穫時期の目安ですが、品種によっては3月ごろだったり、沖縄などの暖かい地域では夏だったりと、差があります。熟すと自然に落下するものとしないものがありますが、スーパーでよく見る大きさになったら収穫して大丈夫です。
収穫後は常温で1~2週間ほど置き、緑色の皮が黒っぽくなるまで追熟させます。皮の色が変化しない品種の場合は、実がやわらかくなったときが食べ頃です。

家庭でアボカドを育てる場合、授粉が難しかったり、実をつける条件がそろいにくかったりするのが現状です。そのため、実を食べるために育てるのではなく、観葉植物として楽しむのがおすすめです。

食べた後のアボカドを育てて生活に潤いを

温度や湿度などのちょっとしたポイントに気をつければ、手軽に育てられるアボカドの木。これまで捨てていた種から、見た目も美しい観葉植物ができるのは嬉しいですね。
ある程度育てば温度や環境の変化にも強くなり、寒さで葉が落ちてしまっても暖かくなってから新しく生えてきます。屋外で育てれば20メートルを超える大きさに成長するので、剪定(せんてい)などでコントロールしながら、庭木として楽しむのもよいでしょう。
太陽の光と水と愛情をたっぷり注いで、大切に育ててみてはいかがですか?