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プリザーブドフラワーの作り方!自宅でできる簡単アレンジのコツ

アート・カルチャー


部屋に飾るだけでなく、誕生日や記念日のギフトとしても喜ばれる「プリザーブドフラワー」。色鮮やかでおしゃれなアレンジは、みずみずしい生花とはひと味違う魅力があり、素敵です。
自分でもプリザーブドフラワーを作ってみたいと思いながら、実際に造るとなると難しそうなどと思っていませんか?実は、プリザーブドフラワーは自宅でも簡単に作ることができます。
今回は、プリザーブドフラワーの基本から簡単なアレンジまで、作り方のポイントをご紹介します。

【目次】
1. プリザーブドフラワーを作る前の準備
2. プリザーブドフラワーの作り方
3. プリザーブドフラワー作成時の注意点
4. プリザーブドフラワーを長持ちさせるコツ
5. プリザーブドフラワーなら美しさが長く続く

プリザーブドフラワーを作る前の準備

必要な道具や材料は、すべて薬局やドラッグストアなどでそろえられます。プリザーブドフラワーを作るための準備をしましょう。

●プリザーブドフラワーとは?
「プリザーブ(Preserve)」とは、「保存する」という意味の言葉です。短期間で枯れてしまう生花とは異なり、長期間保存できるように生花に加工を施した花のことをプリザーブドフラワーといいます。
ドライフラワーとの違いは、生花のようなみずみずしさや質感を保ったまま、美しさを長く楽しめることです。元の生花の色を脱色し、好きな色に着色することで幅広いアレンジが可能になります。
色が褪せたり、花びらがひび割れたりといった寿命はありますが、市販のものなら3年〜5年ほど美しさを保ち、水やり不要できれいなままの花を楽しめます。

●用意するもの
プリザーブドフラワー作りを始める前に準備するものや、用意しておくと便利なものをご説明します。

<花用のハサミ>
水揚げの際に花の茎を切ったり、枝葉を切って形を整えたりするために使います。自宅にある一般的なハサミでも代用できますが、切れ味の良い花バサミがあればアレンジメント用に幅広く使えるので、1丁(1本)持っておいても良いでしょう。アレンジで使うワイヤーのカット刃がついているものもあり便利です。

<ピンセット>
花を溶液にひたすときや花びらの位置調節など、細かい作業で必要です。先端の細いものがおすすめです。

<密閉できる容器>
花を溶液に浸けておく際に必要な容器です。花の大きさに合わせていくつかあると便利です。小さめの花ならジャムの空き瓶など、大きいものなら「100円ショップ」で売っている蓋つきの容器で構いません。

<アルミホイル>
アルミホイルで落とし蓋を作ります。花を容器に入れて溶液に浸すときに、花が水面に浮いてこないように、アルミホイルの蓋で押さえます。

<ゴム手袋>
アルコールを扱うので、溶液に直接触れて手が荒れないように、ゴム手袋を準備しておくと良いでしょう。
そのほか、溶液が飛び散らないように敷いておく新聞紙や、水気を取るためのキッチンペーパー、花を乾かすトレイなどがあると便利です。

●材料
<消毒用エタノール>
花の脱水・脱色のために使います。「プリザーブドフラワーA液」として市販されている脱水・脱色液もありますが、薬局やドラッグストアで簡単に手に入る消毒用エタノールでも代用できます。

<精製グリセリン>
グリセリンに水と好きな色のインクを混ぜて着色液を作り、脱色した花を着色します。グリセリンを入れることで、生花のような質感を保つことができます。
薬局やドラッグストアで購入可能で、「プリザーブドフラワーB液」として市販されているものもあります。市販のB液は、濃い色調で色の定着しやすい「溶剤」と、色合いが淡く自然な仕上がりの「水性」があるので、パステルカラーやクリアカラーなどさまざまな色を好みで使い分けてください。

<インク>
花を自分の好きな色に着色します。文房具店で購入できる万年筆用の補充インクか、プリンター用のインクでも代用できます。絵の具は使えないので注意しましょう。

<乾燥剤(シリカゲルなど)>
花を乾燥させて仕上げる際に、密閉容器に花と一緒に入れるためのものです。プリザーブドフラワー専用のものも販売されていますが、お菓子に入っているシリカゲルでも問題なく使用できます。

プリザーブドフラワーA液、B液の2液タイプのほか、脱水・脱色から着色まで1液でできる便利なタイプも市販されています。「自分なりにアレンジしながら作りたい」「仕上がりのクオリティをそろえたい」「手軽に試してみたい」など、目的に合わせて好きな方法を選んでみてください。
では、準備ができたら実際にプリザーブドフラワーを作ってみましょう。

プリザーブドフラワーの作り方

ここでは、市販溶液を使わず、消毒用エタノールと精製グリセリンを使用した場合のプリザーブドフラワーの作り方をお伝えします。

1)水切り
アレンジがしやすいように、茎を2~3cmの長さにカットします。このとき、茎が潰れないようにスパッと切ること、水を吸う面が広くなるように断面を斜めに切ることを心がけましょう。切ったら水に挿して30分ほど置き、十分に水を吸わせます。
水切りをきちんと行うことは、仕上がりを美しくするためのポイントの1つです。溶液を吸い上げる工程では、花自体の力が必要となるため、元気な状態で加工しましょう。

2)脱水・脱色
消毒用エタノールを容器に入れて、花材全体をしっかりと浸します。花が浮いてしまうときはアルミホイルで蓋をし、さらに容器の蓋も閉めて1日以上置きます。
生花には、ポリフェノールやセルロースといった成分が含まれています。これらの成分が残っていると、プリザーブドフラワーに加工後、花が変色したり枯れてしまったりするため、脱水・脱色の工程で成分を抽出し、長期間美しさを保てるようにするのが目的です。そのため、プリザーブドフラワーを着色せずに仕上げる場合でも、この作業は必須です。

3)着色
グリセリンと水を2:1で混ぜ、そこにインクを数滴入れて着色用の溶液を作ります。脱水・脱色をした花の茎を着色用の溶液に挿して、直射日光の当たらない場所に置き、希望の色の濃さになるまで1日ほど様子を見ます。
このとき、溶液を電子レンジで35度くらいに温めておくと、花が溶液を吸い上げる際に全体に行き渡りやすくなるため、きれいに仕上げられます。

4)乾燥
着色ができたら花材を溶液から引き上げ、キッチンペーパーなどで優しく水気を拭き取ります。そのまま乾燥剤を入れた容器に移して、2日ほど日陰に置いて乾燥させれば、プリザーブドフラワーの完成です。
ドライヤーを使って乾燥させると、花が熱風によるダメージを受け、花弁がひび割れたり劣化したりするためNGです。自然乾燥で作ることもできますが、完全に乾燥するまでに時間がかかると、その間に色素が変化し花の劣化も進んでしまいます。乾燥剤で一気に乾燥させることが、花の色合いや質感の美しさをそのままに仕上げるのに最も適した方法だといえます。

プリザーブドフラワー作成時の注意点

花の選び方や作業中の扱い方など、プリザーブドフラワーを美しく仕上げるために気をつけたい注意点についてお伝えします。

●花の選び方
プリザーブドフラワーには、花弁が散りにくくしっかりとしていて厚めのものが、加工しやすく仕上がりもきれいです。代表的な花は、バラやガーベラ、カーネーションなどです。アジサイやヒマワリもプリザーブドフラワーに向いていますが、初めは小さめの花のほうが扱いやすいので、慣れてきたら大きな花にもチャレンジしてみると良いでしょう。

プリザーブドフラワーにする花は、6~7分咲きのまだ咲ききっていない状態で、鮮度の良い花を選ぶことがポイントです。
プリザーブドフラワーは、花を用意してから仕上がるまで加工に数日かかります。完全に開花したものでは、仕上がるまでに枯れたり、花弁が散ってしまったりと劣化が進みやすく、加工がしにくくなります。花を選ぶときは、花弁や葉、茎に傷がないか、ハリがあって新鮮なものかどうかをチェックしながら選びましょう

●プリザーブドフラワーに不向きな花の特徴
大きすぎる花や形が立体的な百合やハイビスカスなどは、作業する際に扱いにくく、花全体に満遍なく液体を行き渡らせるのが難しいため、手作りするには難易度が高い花です。大きめの花材で作りたい場合は、小ぶりの品種や小さめの花を選ぶと失敗しにくいでしょう。
また、スイートピーやデルフィニュームなど花弁の薄い花は、液体に浸したり引き揚げたりする際に破損する可能性があります。同じく、桜やコスモスなど、もともと花弁の少ない花や散りやすい花も、加工途中でバラバラになってしまうことがあるので不向きです。

●花の扱い方
新鮮でしっかりした花を選んでも、加工途中で雑に扱うと、花を傷めてしまいます。完成時に花弁の欠けやひび割れが起こる原因になるため、花の扱いは慎重かつ丁寧に行いましょう。

プリザーブドフラワーを長持ちさせるコツ

市販されているプリザーブドフラワーは長いもので5年以上持ちますが、海外に比べて日本は湿気が多いため、平均寿命は2~3年とやや短めです。プリザーブドフラワーは、花自体が枯れることはありませんが、保存方法やお手入れの仕方が悪いと、色が変色・退色したり、花弁のひび割れが起こったりして劣化してしまいます。
正しい方法でお手入れして、長期間美しく保てるコツをご紹介します。

●高温多湿を避ける
プリザーブドフラワーの保管に適した温度は18~25度、湿度は30~50%です。湿度が高くなりすぎると、花に染み込ませた着色料が液体化し滲み出てしまうため、変色の原因となり、花弁が透けてくることがあります。バスルームやキッチンなどの水回りは、特に湿度が上がりやすいので避けましょう。
一方、20%以下の過度な乾燥もひび割れや変形の原因になります。湿度の低い日は加湿器などで調節が必要です。

●直射日光を避ける
直射日光や強い光線の当たる場所に飾ると、色あせやひび割れなどの劣化が起こります。窓際や日の当たるリビングなどに飾るのは避け、風通しの良い涼しい場所に飾るのがおすすめです。

●傷んでしまった場合の応急処置
湿度が高すぎて花弁が透き通ってきた場合は、密閉ケースの中に乾燥剤とプリザーブドフラワーを一緒に入れ、涼しい場所にしばらく置いておきましょう。
花弁がひび割れてしまったら元には戻せませんが、花弁が丸く見えるように、ひび割れた部分をハサミでカットすれば目立たなくなります。

プリザーブドフラワーなら美しさが長く続く

プリザーブドフラワーは、一度材料をそろえて作り方を覚えると、自宅で簡単に自分好みのアレンジを楽しむことができます。プレゼントでもらった花束や庭で咲いた花のように、一瞬しか楽しめない美しい花を、長く楽しめる作品に仕上げる面白さはプリザーブドフラワーならではの魅力です。凝ったアレンジではなくても、一輪挿しに飾ったり、ギフトに添えたりするだけでも、グッと華やかになります。身近な材料で手軽に作れるオリジナルのプリザーブドフラワー。興味のある人は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。