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つげ櫛の効果とは?日本女性の美しい髪におすすめのつげ櫛の使い方

ファッション


つげ櫛は日本の伝統的なヘアケアアイテムで、プラスチックやナイロンのブラシにはない、素材本来の魅力があります。近年、つげ櫛が持つ高級感や髪の艶を引き出す効果などが見直され、美意識の高い女性の間で人気を集めています。
ヘアケア自体には興味があっても、ブラシについては「髪を梳かす(とかす)だけだから」とこだわりのない人もいるでしょう。しかし、毎日使うブラシに少しこだわるだけで、髪や頭皮の状態は大きく変わります。
今回は、つげ櫛の魅力や効果、具体的な使い方などをご紹介します。

【目次】
1. つげ櫛とは?
2. つげ櫛の効果
3. つげ櫛の使い方
4. つげ櫛を長く使うためのお手入れ方法
5. 日本女性の美髪を支え続ける、つげ櫛の魅力

つげ櫛とは?

つげ櫛とは、その名の通り、つげ(柘植、あるいは黄楊)の木で作られた櫛のことです。つげ櫛は日本の伝統的な櫛で、古くから使われていました。現存する最古の歌集である万葉集に「黄楊(つげ)の小櫛」という言葉を詠みこんだ和歌が収録されており、平安・奈良時代の頃には、すでに使われていたと考えられています。

●つげ櫛の魅力
つげは成長が遅いため、年輪の幅が狭く、きめの細かさが特徴の木です。堅く丈夫でありながら、適度な弾力性も持ち合わせています。これらの特徴が櫛として最適で、歯の折れにくさ、滑らかな使い心地、髪の梳きやすさなど、櫛に必要なすべてを持ち合わせているといえます。手入れをして使いこむほどに櫛の艶が増すアイテムとして受け継がれてきました。

●国産のつげ櫛
つげ櫛の中でも国産のつげの木で作られた櫛は、一級品として知られています。伝統と技術を受け継いだ専門店では、今でも一つ一つ丁寧に手作りをしていて、価格は1万円前後、中には十万円を超すものもあります。値段だけ聞くと高いと感じるかもしれませんが、それだけの価値があることも確かです。髪に良い効果があるのはもちろん、耐久性にも優れているため、大切に扱えば一生モノとして使い続けることができます。

国産のつげを使ったつげ櫛の中でも、特に有名なのが「薩摩つげ櫛」です。江戸時代にはすでに全国に名をとどろかせ、薩摩つげの産地でもある鹿児島県の指宿(いぶすき)地方では、つげ櫛は大事な嫁入り道具でもありました。薩摩つげ櫛は、女性の憧れの的だったのです。

●つげ櫛を贈る意味
使えば使うほど艶が出る丈夫なつげ櫛は、その特徴を「変わらない絆」になぞらえ、縁起物として扱われています。夫婦円満や家内安全のお守り代わりにすることもあり、材質にも造形にも伝統が生きています。親やお世話になった方など、大切な人への贈り物としても最適でしょう。

つげ櫛の効果

古くから女性に愛用されてきたつげ櫛。実際につげ櫛を使用すると、どのような効果を得られるのでしょうか。

●静電気が起きにくい
つげ櫛は静電気が起きにくいため、梳かすことで髪が傷む心配がありません。静電気は、抜け毛や切れ毛、枝毛など、髪を傷める原因となります。特に乾燥する季節は、プラスチック製の櫛やナイロン製のブラシを使うと静電気が起こりやすくなりますが、木でできているつげ櫛なら摩擦が少ないため静電気が発生しにくくなります。

●髪に艶が出る
伝統的な製法で作られるつげ櫛には、椿油が染み込ませてあります。椿油の油分が、髪にしっとりと適度な艶を与えてくれます。梳かすだけでつげ櫛に染み込んだオイルを髪全体へ均一になじませることができるため、髪の乾燥やパサつきが気になっている人におすすめです。
高級品には手が出ないという人でも、低価格帯のつげ櫛に自分で椿油を染み込ませて使うことで同じ効果を得られます。

●マッサージ効果がある
つげの木は滑らかで弾力があるため、頭皮への刺激も少なく、マッサージ効果を得ることができます。頭皮への適度な刺激は血行が促進され、血行が良くなると髪にも栄養が行き渡ります。頭皮と髪の毛に栄養を与えることは、カラーリングやパーマで髪の毛が傷んでいる人にも効果的です。

つげ櫛の使い方

普通に梳かすだけでも効果はありますが、つげ櫛のヘアケア効果を最大限に引き出すには、使い方にコツがあります。

●購入後
つげ櫛は、椿油を染み込ませて使います。購入したつげ櫛に、椿油を染み込ませる工程がされていない場合は、自分で椿油を染み込ませましょう。高価なつげ櫛は、購入時にすでに椿油を染み込ませてあります。その場合は、購入後すぐに使い始められます。

自宅で椿油を染み込ませる場合は、綿棒や糸、爪楊枝などに椿油を染み込ませ、歯の1本1本を磨くような気持ちで、丁寧に油を塗ります。椿油を櫛全体に塗り終えたらラップで包んだり、ジッパー式の食品保存用袋に入れたりして、2日ほど置いておきます。その後、椿油がしっかりと染み込んだら、余分な油分をガーゼやキッチンペーパーなどで優しく拭き取って完全に乾かします。

●つげ櫛の梳かし方
つげ櫛を使って髪を梳かす際は、まずは毛先から梳いていきましょう。髪がもつれることを防ぐため、毛先がきれいに梳けてから、少しずつ上へと櫛を移動させていきます。丁寧に梳かし、最後に頭頂部から毛先に向けて、全体に櫛を行き渡らせましょう。このとき、歯先が軽く頭皮に当たるようにすると、マッサージ効果が得られます。

ただし、気をつけたいのは、髪が濡れた状態でつげ櫛を使わないことです。濡れた髪を梳かすことは髪にダメージを与えてしまうだけでなく、つげ櫛自体が傷んでしまいます。つげ櫛は水分に弱く、濡らしたまま無理に力を加えると、歯が折れたり、変形したりします。つげ櫛で梳かす際は、乾いた髪に使用しましょう。

●おすすめのオイル
つげ櫛には、椿油が欠かせません。つげ櫛を取り扱っているお店やWebサイトでは、セットで紹介されています。
また、お好みであんず油やゆず油など、ほかのオイルを使うこともできます。食用ではない植物性オイルでお気に入りのものを見つけて、オリジナルのつげ櫛を試してみるのもおすすめです。

つげ櫛を長く使うためのお手入れ方

つげ櫛は、もともと堅く丈夫な製品ですが、丁寧にお手入れをすることでさらに長持ちさせられます。

●椿油で月に1度のお手入れ
普段のお手入れはほとんど必要ありません。「櫛が汚れたかな?」と感じたとき、月に1度くらいのペースでお手入れをすれば十分です。
お手入れの際は、歯ブラシや綿棒、糸などを用意してください。用意した道具に椿油をつけ、櫛の歯に優しく塗りながらなじませていきます。全体的にオイルが行き渡ったら、20~30分、そのまま置いておきましょう。汚れが浮き上がってきたらキッチンペーパーやガーゼなどで汚れをそっと拭き取り、よく乾かして終了です。

●水洗いはNG
つげ櫛を水洗いするのは避けましょう。つげは木材のため、ニスなどでコーティングしていないと、そのまま水分を吸収してしまいます。万が一、つげ櫛が濡れたときは、やわらかいペーパータオルやガーゼなどですぐに水分を拭き取りましょう。

日本女性の美髪を支え続ける、つげ櫛の魅力

シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品がない時代から注目され、今なお日本女性の美髪を支え続けるつげ櫛。昔ながらの製法を受け継ぐ専門店も、今なお存在します。使えば使うほど髪になじみ、艶が増すため、一度魅力を知ったら手放せなくなるかもしれません。
国産のつげ櫛の中には、なかなか手が出ないほど高価なものもありますが、その分、耐久性に優れているので、お手入れをきちんと行えば数十年使えます。ぜひ、お気に入りのつげ櫛を見つけて、健康で美しい艶髪を目指しましょう。